前回の記事では効率の悪い勉強法についてご紹介してきました。
受験勉強は期間が限られた中でいかに効率よく勉強するかが鍵だということをお伝えしましたが、実際にどうしたら効率的に勉強できるのかわからないという中高生も多くいると思います。
そこで今回は理系科目に絞って効率的な勉強法についてご紹介してきます。
文系の方でも理系の方でも理数科目に苦手意識を持っている人が多いと思いますが、基本的に理系科目は順を追って進めていけば全然難しい科目ではないです。
参考程度でご覧になってみてください。
今回の記事では
- 理系科目の勉強法に迷っている高校生
- 理系科目が不得意な人
- これから受験生になる人
という方々に向けて理系科目の効率的な勉強方法について説明していきます。それでは見ていきましょう。
【理系科目の勉強法1】反復演習をする

理系科目は反復演習を繰り返すことで身につきます。今回ご紹介する反復演習では最低でも4回問題を解くことが必要になってきます。
1回目
1回目はひと通り問題を解き切ってください。そこでもしわからない問題があれば解答や解説を見てその問題に✓を入れておきます。
2回目
次に2回目は1回目にできなかったところを1週間以内に解き直しましょう。同様に2回目もできなかったら解説を確認した後に同様に✓を入れてください。
3回目
そして3回目です。3回目は少し期間(1週間以上)を空けて1回目からやったところ全て解いてください。
もし3回目もできなかったら自分専用の「間違いノート」に間違えたところのポイントを書き込むようにしましょう。自分の「間違いノート」に自分が間違えたところのポイントを書き込むことで模試の前や定期試験の前に簡単に自分が苦手なところを確認することができます。
さらに3回目にできなかったらその分野の類題も解くと良いと思います。
また、間違いノートは小さめのものがおすすめです。
ポータブルなサイズのノートで間違いノートを作れば電車内でも簡単にリュックから取り出せますしスキマ時間でも簡単に見ることができます。ちなみに私は下のようなB6サイズのノートを「間違いノート」に使っていました。

1回目から3回目までずっとできなかったところは類題で確認すると良いでしょう。3回目になってもできないということはおそらくそこが自分の苦手分野ですので類題も確認できれば良いですね。
ただ、多くの方々は時間に余裕がないと思うので余裕があればって感じですね。スキマ時間を活用してやってみてください。
4回目
そして4回目です。4回目は1ヶ月後にもう一度やったところすべてを解いてみましょう。それでもできなければあとはできないところを重点的に類題や過去の模試などを用いて解いてください。
人間はやったことをすぐに忘れてしまう生き物です。
しかし、最適なタイミングで繰り返し解き直しをすることで消えてしまいそうな記憶は取り戻すことができます。

【理系科目の勉強法2】模試の解き直し

理系科目に限った話ではないですが、模試の解き直しは絶対にするようにしましょう。模試で間違えたところは「自分の弱点」です。「自分の弱点」が分かっているにも関わらず、それを潰さないということはもったいなくないですか?。ゲームでも同じように自分に弱点があったらその対策をしっかりしますよね。
というわけでこれから模試の解き直し方法について説明していこうと思います。
模試が終わったらまずは自己採点をしましょう。わからなかったことや間違えたところ、時間が無くて解けなかったところがあれば解答や解説を確認してできなかった原因を追究しましょう。さらに
必要に応じて自分の「間違いノート」に間違えた部分のポイントを書き入れましょう。
「間違いノート」は「自分の弱点ノート」のようなものですので常に持ち歩き完成度を高めることが重要です。ゲームで言う攻略本みたいなものです。
模試が終わった1週間後にもう一度できなかった部分の解き直しをしましょう。再度できなかったところを解き直すことで知識や解法を頭にインプットさせます。この解き直しでもできなかったら問題集で類題を解いてみましょう。
模試の解き直しは最低限これらのことはするようにしましょう。模試は解きっぱなしで終わるのが一番もったいないです。次の模試でより良い点数を取るためにもこの2ステップをこなしましょう。
【理系科目の勉強法3】ひたすら一つの問題集をこなせ
問題集は自分がやると決めた問題集をひたすら完璧にできるまで解くことが重要です。いろんな問題集に手を出そうとすると入試までに時間が足りず、どれも中途半端になってしまいます。
自分で一度やると決めた問題集にロックオンし、ひたすら解きましょう。
そのためにはどの問題集が自分に最適なのか吟味する必要があります。実際に書店に足を運んで自分の志望校の難易度に見合った問題集をやるようにしましょう。
- 問題集はあれこれ手を出さない!
【理系科目の勉強法4】ノートに問題を解こう
高校生であればルーズリーフを使って問題集を解いているという学生さんも多いと思います。ですが私はルーズリーフよりもノートに問題を解く方がおすすめです。
ノートの方が良い理由その1<ノートは無くす心配がない>
ルーズリーフは1枚単位で持ち運べるというメリットがあります。しかしその分ルーズリーフは無くす可能性も大きいです。クリアファイルに入れておいたルーズリーフが無くなったなんて経験はありませんか?
せっかく問題集を解いてきたのにその痕跡を無くしてしまっては後で自分がどういったところでミスをしたのか見返すことができません。
ノートの方が良い理由その2<整理整頓する必要がない>
ノートの1ページ目から順番に解いていればノートを一々整理整頓する必要がありません。
その一方でルーズリーフは解いた紙を一回一回ルーズリーフに挟む必要があるので時間がモッタイナイです。
受験は効率よく勉強することが合格への一番の近道です。
使うノートはA罫をおすすめします。行の高さが大きい方が文字の大きさに余裕があるので見返したときに見やすいノートに仕上がります。

A罫とB罫は1mmしか変わらないけど使ってみると意外と違うよ~
また、数学のノートは無地もおすすめ。模試や入試では白紙に計算式を書くのでそれに慣れるためです。


- ルーズリーフは時間の無駄になりやすい!ノートに解くのが無難
【理系科目の勉強法5】タイマーを使いこなして集中しよう


日ごろからタイマーを使って勉強するようにしましょう。
自分がやりたいまで解くという方法も悪くはありませんが、入試の試験時間は限られており試験は速さと正確さを持って解かないと合格できませんので日ごろから時間を気にしながら勉強すると良いです。
たとえば、30分でできそうな問題量をチョイスしてタイマーをスタートさせます。仮に30分でその問題を解き切ることができなくてもそこで解くのをストップしてください。
できなかった分は30分とは別にストップウォッチなどでどのくらい時間がかかったか計測しておきましょう。
普段の勉強から時間を測りながら解くことで本番の時間感覚を養える上、集中して問題を解くことができます。
- タイマーを使って集中しよう!
- 時間が足りなかったらその分も測る


ちなみに自習室での勉強は光で知らせてくれる無音タイマーがおすすめです。
以上ここまで理系科目の勉強方法やちょっとしたテクニックについてご紹介してきました。
理系科目の勉強方法が分からなかった方や偏差値に伸び悩んでいるといった方々は参考にしていただければ幸いです。
- 問題集は最低4回解き直して間違いノートも作成する
- 模試の解き直しは終わった後と1週間後に!
- 問題集は一つに決める!
- ルーズリーフは散らばりやすいのでノートに解くと良い
- タイマーを使いこなして集中しよう

