前回は建築学科の製図で使う道具についてご紹介してきました。
そこで今回は建築模型を作るために必要なものをご紹介していきたいと思います。
建築模型にもいろいろな種類の作り方や材質があるのですが今回は白模型にフォーカスして紹介していきたいと思います。
本記事では
- 建築模型を作るときに使う物が知りたい
- 建築学科で使う道具が知りたい
- 大学が始まる前に建築学科で使う道具を揃えたい
という方向けに建築模型の道具を解説していきます。
建築を学ぶ上で必要な道具6選
スチレンボード
一般的に建築の白模型はこのスチレンボードを使用して作ります。
スチレンボードとは簡単に説明すると発泡スチロールの板の両面に紙が貼ってあるものです。
厚さ1mmから10mmと幅広く自分の作りたい縮尺の模型に合わせて厚さを選びます。
特に3mmや5mmの厚さはよく使うのでまとめて買っておくことをオススメします。
カッター

カッターは普通のものでも構いませんがスチレンボードは厚みがあるため刃先の角度が30°で黒刃のカッターが良いです。30°の黒刃のカッターを使うメリットとして
- 普通のカッターよりも切れ味が良いため軽い力で切れる
- 刃先が鋭いので繊細な作業がしやすい
- 手元が見えやすい
があります。
黒刃は普通の銀色のカッターよりも切れ味が悪くなりやすいので、こまめに刃を新しくする必要があります。
スチのり・ボンド
スチのりは主にスチレンボード同士を貼り合わせるときに使います。
スチのりは糸を引きやすいというデメリットがあるため細かいものを貼る際には木工用ボンドを使うと良いと思います。木工用ボンドは100均で売っている速乾のものがおすすめです。
- スチのりはスチレンボード同士を貼り合わせるときに使う
- 糸を引かせたくないときは木工用ボンド(速乾)がおすすめ
スプレーのり
スプレーのりはスチレンボードにコピーした図面を貼って切るときに使います。スプレーのりには55、77、99、111とたくさんの種類があるのですが数字が大きくなるほど粘着力が強くなります。
スチレンボードに貼った図面は後で剥したいので粘着力の低い55を私は使っています。
ステンレス製定規
カッターでスチレンボードや紙などを切るときにはこのステンレス製定規が欠かせません。
プラスチック製の定規を使うとカッターが定規からずれたときに定規が傷ついてしまうためやめておきましょう。
また、スチレンボードは元のサイズが大きいので30cm以上のステンレス製定規を選ぶと良いですよ。
スコヤ

スコヤはスチレンボードに垂直な線を引いたりカッターで切るときに使います。
製図のときには製図板や三角定規等を使用して垂直な線を描いていましたがスチレンボードは製図板で線を引いたり切ったりできないためスコヤがとても役に立ちます。
必須ではないがあれば便利なもの
マスキングテープ

マスキングテープは模型を仮止めするときに使います。
例えばスチのりを付けたらどんな形になるか検討するときやボンドを付けてから乾かすときに便利です。
模型以外にも図面を製図板に固定するときに使えます。
人模型

人の模型を建物内に配置すれば建物がどれくらいの大きさなのか把握できます。1/100の模型であれば1/100の人、1/50であれば1/50の人を置くようにしましょう。
これらは大した値段ではないのですがわざわざ買わずに画用紙やケント紙で人模型を作る方法もあります。
かすみ草

かすみ草は模型の樹木の表現をする際に使います。数本切ってマスキングテープでぐるぐる巻きにすれば樹木が完成です。誤ってガーデニング用などのかすみ草を買わないように注意しましょう。
その他
あとは適宜そろえるようにしましょう。
例えば、芝生をひきたいときは芝シートを買ったりウッドデッキを作りたいときには木材などを使って表現するとよりリアルな模型に仕上がります。
いかがだったでしょうか?今回はあくまで模型の道具紹介だったので模型の作り方にはあまり踏み込んでいませんが以上の道具を一通りそろえれば建築の白模型を作ることができると思います。
あとは画材屋さんや100均でどんな材料が使えそうかリサーチしてみるのもよいかと思います。
