
建築学生のうちに使えるようにするべきおすすめのソフトを教えて!!



建築にはいろんなソフトがあるよね!
その中でも学生のうちに習得するべきおすすめのソフトを紹介するよ。
現在の建築業界は鉛筆で図面を描く機会は少なく、パソコンのソフトを使用して描くことがほとんどです。
これから紹介するソフトは建築士になっても使うことが多いので学生のうちにマスターしておくと良いでしょう。
いくつかのソフトを使えるようにしておくと質の高い設計ができるようになりますし、就職のアピールポイントにもつながるので積極的に勉強しておくのがおすすめです。
【この記事で分かること】
- 建築学生が必ず使えるようにするべきおすすめソフト
- 建築学生がソフトを使えるようにする理由
建築学生がソフトを使えるようにするメリット
まずは建築学生がソフトを使えるようにするメリットを見ていきましょう。
- 就活で役に立つ
- 設計の幅が広がる
それでは一つずつ詳しく見ていきます。
【1】就活でアピールポイントになる


建築にはCADをはじめとして様々なソフトがあります。
CADを使えるようにするのは大前提ですが、他にもいろんなソフトを使えるようにしておくと就活を有利に進めることができます。
特に設計事務所で複数ソフトを使うのは当たり前です。
そのため設計職を希望する方はこれから紹介するソフトを使えるようにしておきましょう。
就活では他の人との「差」が自分の強みやアピールポイントになる!
【2】設計の幅が広がる


CADだと基本的に単調なラインしか描くことができません。
複数の建築ソフトを使えるようにすれば複雑なデザインや構造の建築も設計できるようになりますし、ポートフォリオの仕上がりが格段にアップします。
周りの建築学生に差を付けたい方は複数のソフトを習得することが必要不可欠になるでしょう。
建築学生におすすめのソフト
建築学生のうちに身に付けておくべきソフトは以下の4つです。
- CADソフト
- BIMソフト
- 3Dモデリングソフト
- Adobeソフト
CADソフト
一つは図面作成に使用するCADソフトです。
CADソフトはこれから紹介するうちのどれか一つは必ずマスターしておきましょう。
デジタル化が進む現代においてCADソフトは実務でも必要不可欠です。
CADの操作方法は大学の授業で習うこともあります。
ただ、独学で勉強してもそこまで難しくはないのでなるべく早いうちに習得しておくのがおすすめ。
AutoCAD
通常価格 | ¥8800/月 |
学生 | 無償 |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 8GB以上 |
CPU | Intel Corei7以上 |
AutoCADはオートデスク社から発売されているCADソフトです。
建築以外にも機械や土木分野でも使用されおり、CADソフトで最も使われているソフトがこのAutoCADになります。
料金形態はサブスク型で、毎月8,800円で利用できます。
ちなみに学生なら教育機関限定ライセンスを使って無償で使用することができますよ。
ArchiCAD
通常価格 | ¥101,200/年 |
学生 | 無償 |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 16GB以上 |
CPU | Intel Corei7以上 |
ArchiCADはグラフィソフト社から発売されているCADソフトです。
AutoCADの次に有名な図面作成ソフトといったところでしょうか。
料金形態はライセンス形式で、USBキーを使用したシングルライセンスとLANにつないで複数人で使用できるネットワークライセンスがあります。
こちらも学生であれば教育機関ライセンスで無償で利用することができます。
Jw_CAD
通常価格 | 無料 |
対応OS | Windows |
メモリ | 4GB以上 |
CPU | Intel Corei5以上 |
CADってどれも料金が高いですよね。
Jw_CADは日本人により開発されたフリーのCADソフトです。
ちなみに“J”は開発者の一人である清水治郎氏の名前の頭文字、“w”はもう一人の開発者のペンネームである「悪文」を取って名付けられたそう。
上の2つを無償で利用できる学生にとって使う機会は殆ど無いとは思いますが、有名なCADソフトとして紹介しました。
- 図面作成に使用する
- 実務でも必ず使うド定番ソフト
- なるべく早いうちに習得するのがおすすめ


BIMソフト
続いてBIMソフトです。
BIMについて調べてみるとオートデスク社のホームページに以下のように記載されています。
BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称で、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で情報活用を行うためのソリューションであり、また、それにより変化する建築の新しいワークフローです。
引用:https://bim-design.com/about/
つまり、設計だけでなく施工やコストなどのライフサイクルを全てコンピュータで管理できるという事なんですね。
そんなBIMソフトでおすすめなのがオートデスク社が開発したRevitというソフトです。
Revit
通常価格 | ¥53,900/月 |
学生 | 無償 |
対応OS | Windows |
メモリ | 8GB以上 |
CPU | Intel Corei7以上(推定) |
Revitは3Dモデリングソフトとして有名ですが、BIMの機能も兼ね備えていて設備機器や配管などはもちろん、コスト管理などまで幅広く使えるソフトです。
平面図を作成するのと同時に断面図や立面図、3Dモデリングも自動で作成してくれるので学生にとっては救世主のような存在かもしれません。
しかもその平面図も壁や柱、ドアなどのパーツを配置するだけで簡単に作成することができ、バリエーションも豊富なのでかなり使いやすいです。
複雑な立面を作成するのはやや難しいですが、その便利さ故Revitを最も使っているという建築学生も多いのではないでしょうか。
オートデスク社のソフトという事もあり、AutoCADとの相性もばっちりですよ。



社会人になると料金がとても高いので学生のうちに使い倒しましょう!!
ただRevitはMac非対応なので、Windowsユーザー限定のソフトなのが欠点ですね。
- 平面図と3Dモデルが同時に作成される
- パーツを配置するだけで描けるので初心者でも使いやすい
- AutoCADとの相性◎
- Macは非対応
3Dモデリングソフト
先ほど紹介したRevitも3Dモデリングソフトのうちの一つに入りますが、RevitはBIMの分野がメインなので他の3Dモデリングに特化しているソフトを使えるようにしておきましょう。
基本的には今から紹介する3つのソフトのうち一つが使いこなせれば不自由ないです。
一つでも3Dモデリングソフトを使えると複雑な形状の建築が設計できるようになり、設計の豊かさが広まりますよ。
SketchUp


通常価格 | $119~/年 |
学生 | $55/年 |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 4GB以上 |
SketchUp(スケッチアップ)はアメリカのTrimble社から発売されている3Dモデリングソフトです。
まるでスケッチを描くかのように直感的に操作することができるのでアマチュアからプロまで広く使われているソフトです。
ライセンス契約は年間119ドルかかりますが、SketchUp for Webというブラウザで操作できる無料版もあるのでぜひ試してみると良いでしょう。


Rhinoceros


通常価格 | ¥158,400~ |
学生 | ¥39,600~ |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 8GB以上 |
Rhinoceros(ライノセラス)はMcNeelより発売されている3Dモデリングソフトです。
直感的に操作できるSketchUpとは対照的に、RhinocerosはCADのようにコマンド入力して操作します。
料金形態は買い切りなので一度購入すれば半永久的に使用することができますよ。
多くの人はSketchUpを使用していますが、CADのようなコマンド操作が好みの人にはおすすめです。
Blender


通常価格 | 無料 |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 8GB以上 |
BlenderはCGや2Dアニメーション制作ができるフリーの3Dモデリングソフトです。
無料で使用できるにも関わらず、機能豊富で動作も軽いので多くの人に親しまれています。
ただ、操作は他よりもやや複雑で覚えることがたくさんあるのでまずはネットや書籍で調べながら使えるようにすると良いでしょう。
Adobeソフト
Adobeソフトは図面を描くというより図面の仕上げやポートフォリオ作成で使用するソフトです。



Adobeのソフトと言えばアニメーターやイラストレーターが使っている印象が強いですが、建築業界でもよく使います。
というのもAdobeソフトで添景を加えたり色を加えたりした方が見栄えが良くなりますので、図面の第一印象が格段にアップするのです。
その中でも建築学生におすすめのAdobeソフトは以下の3つ。
- Illustrator
- Photoshop
- InDesign
Illustrator


通常価格 | ¥3,828/月 |
学生 | ¥2,178/月(コンプリートプランのみ) |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 8GB以上 |
CPU | Intel Corei5以上 |
Illustratorは主にイラストやポスターを作成するソフトで、建築ではダイアグラムを描いたり図面を着色するために使用します。
正式な図面はもちろんモノクロですが、お客さんやコンペに提出する図面は鮮やかに着色して見やすくした方が分かりやすいですよね。
そんなときはIllustratorでパパっと図面に色付けします。
- 図面の着色
- ダイアグラムの作成


Photoshop


通常価格 | ¥2,398/月 |
学生 | ¥2,178/月(コンプリートプランのみ) |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 8GB以上 |
CPU | Intel corei5以上 |
3Dパースをレンダリング(※1)しても現実さに欠けて何か足りないという時がありますよね。
そんなときに活躍するのがPhotoshopです。
Photoshopは出来上がった建築パースを補正したり添景(※2)を加えたりすることでより完成度の高い作品を作り上げることができます。
- 芝を追加したり
- 影を加えたり
- 家具を置いたり
- 空を付けたり
思ったよりもいろんなことができるので使えるようになると楽しいですよ。
ただ3DパースはわざわざPhotoshopで加工しなくても3Dモデリングソフトそのもののクオリティもそこそこ高いのでIllustratorに比べると優先順位は低いでしょう。
- レンダリングした3Dパースの補正
- 添景の追加や削除
※1 画像を生成すること
※2 建築パースなどで趣を出すために加える人物や家具のこと


InDesign


通常価格 | ¥2,728/月 |
学生 | ¥2,178/月(コンプリートプランのみ) |
対応OS | Windows、Mac |
メモリ | 4GB以上 |
CPU | Intel Corei5以上 |
インデザインはポスターやチラシのレイアウトをDTP(※)するためのソフトです。
どちらかというとPowerPointに近く、Adobe製品の中ではIllsutratorやPhotoshopに比べて動作が軽いのでポートフォリオやプレゼンシートなどを作る際に使用します。
今回紹介するAdobe製品の中では使う機会が最も少ないかもしれませんが、おしゃれなポートフォリオを作りたい方はInDesignを使用するのがおすすめ。
- ポートフォリオ作成に使用する
- 他の2つのソフトに比べ動作が軽い
※書籍やポスターをPC上で作ってプリンターで出力すること





Adobeのソフトは大学単位で契約しているところも増えてきています。
契約している大学一覧はこちらから見られますので各自確認しておきましょう。(一番下の方までスクロールすると出てきます)
おすすめのソフトを学ぶ時期や順番



それぞれのソフトはいつ勉強したら良いの??



まず初めにCADは早いうちに使えるようにしておくのが良いね!
だいたい1年生後期~2年生かな。
それ以外は設計課題を通して使わざるを得なくなる時期が来るのでその時に勉強するのが良いよ!
以下にソフト習得の時期についてまとめましたので参考までに!
【建築学生が使うソフトの習得計画】
手描き図面に慣れる
- CADを使えるようにする
- 平行してAdobeソフト
- CADを使いこなせるようにする
- Revitを使えるようにする
- 平行してAdobeソフト
- Revitを使いこなせるようにする
- 余裕があれば3Dモデリングソフトにも触れてみる
- 3Dモデリングソフトを使えるようにする
- Adobeソフトを使ってポートフォリオを作成する(夏休み)
- 3Dモデリングソフトを使いこなせるようにする
建築学生におすすめのソフトまとめ
というわけで今回は建築学生におすすめのソフトについて紹介してきました。
いろんなソフトが使えるようになると、設計の幅が広がるだけでなく就活などでも強みになるので学生のうちに習得しておくのがおすすめです。
覚えないといけないソフトがたくさんあって大変ですが、どれも1~3ヶ月ほどで習得できるソフトなのでぜひトライしてみてください!
- CADソフト:3つのうちどれか一つ
- BIMソフト:Revit
- 3Dモデリングソフト:3つのうちどれか一つ
- Adobeソフト:Illustrator、Photoshop、InDesign
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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